
令和8年 年頭所感
第15代会頭 亀川 寿
新年あけましておめでとうございます。
会員企業の皆様におかれましては、健やかに輝かしい希望の初春をお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。平素より田川商工会議所の活動に対し、格別のご理解とご支援を賜り、深く御礼申し上げます。
さて、去る令和7年11月には、任期満了に伴う役員議員改選のための臨時議員総会が開催され、皆様のご推挙により、田川商工会議所第15代会頭として、引き続き3期目の重責を担わせていただくこととなりました。また、今回の改選では5名の新議員が加わり、新たな体制のもとで事業運営がスタートいたしました。令和元年12月に会頭を拝命してからの6年間を振り返りますと、私たちは未曽有の社会情勢の変化に直面し続けてまいりました。新型コロナウイルス感染症の拡大は生活様式を大きく変え、物価高騰、深刻な人手不足、急速に進むデジタル化など、経営環境は依然として厳しい状況にあります。しかしその一方で、私たちは変化に即応する「強靭さ」と、既存の枠組みにとらわれない「柔軟さ」を確実に培ってきたと実感しております。
昨年の我が国経済は、賃金上昇や所得環境の改善が進む一方、物価高による個人消費の停滞や米国の関税政策に起因する不確実性など、外部環境におけるリスクが依然として残存しましたが、AI関連投資の拡大や各種経済対策による下支え効果により、景気は緩やかな回復基調を示しました。また大阪・関西万博を契機に、日本全体が「未来社会のあり方」を模索し、新たなテクノロジーや価値観が浸透し始めており、今後はその刺激を地方がいかに吸収し、独自の形として昇華させるかが問われていると思います。田川は、かつて炭鉱の町として栄え、多くの人々が集い、文化が育まれた地域であり、その歴史が示すように、田川には困難を乗り越える底力があります。今こそ、その力を次の時代へとつなぐため、地域全体で知恵を出し合い、行動を積み重ねていくことが求められていると存じます。
そのような中、田川商工会議所では、市内商工業者はもとより商店街、消費者からの要望が依然として高い「プレミアム付き商品券(たがわ元気再生振興券)」と「キャッシュレス商品券(たがわペイ)」について2年ぶりにプレミアム率を再び30%に引き上げ、総額1億8千万円発行しました。DX推進の流れを踏まえ、キャッシュレス商品券の販売額を大幅に増やしましたが、いずれも販売予定数を超える応募をいただき、抽選販売となりました。振興券事業は地域住民の間に広く定着し、その経済効果は確実に広がっておりますので、今後も継続的に要望してまいりたいと考えております。
また、当所が毎秋開催しております永年勤続従業員表彰式は、昨年70回目という節目を迎えました。例年挙行される商工会議所会頭賞、田川市長賞、県知事感謝状を贈呈する式典に続けて、表彰式当日の出席者に加えて、本事業の継続をこれまで支えて頂いた会員事業主の皆様を招き、記念交歓会を開催しました。どれほど時代が変わろうとも、地域を支えるのは「人」であり、事業所の発展は従業員の熱意と行動が必要不可欠であると存じます。今後も商工業の振興を図り、優秀な人材の育成と福利厚生の充実を目的に、本事業を継続してまいります。
令和8年を迎えるにあたり、当所は地域企業の持続可能な成長支援を一層強化してまいります。特に中小企業・小規模事業者がデジタル技術を活用して、生産性向上や販路開拓を進められるよう、デジタル化支援の相談体制を拡充し、専門家との連携を深めてまいります。また、地域経済の基盤を守るためには、廃業抑止と円滑な事業承継が不可欠であり、田川市や福岡県事業承継・引継ぎ支援センターと協力しながら、事業承継支援を積極的に推進してまいります。
田川商工会議所は、常に皆様の身近な相談役として、現場の声に耳を傾け、地域のフロントランナーとして、会員の皆様がこの激動の時代を「チャンスの時代」へと転換できるよう、役員議員・事務局が一体となって取り組んでまいります。引き続き、変わらぬご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
年頭にあたり令和8年が会員事業所皆様にとって、飛躍と結実の素晴らしい一年となりますことを心より祈念いたしまして、新春の挨拶とさせていただきます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。